最高のコーヒー淹れ方レシピ

華やかな酸味とコクを引き出す ケニア中煎り豆のフレンチプレス淹れ方

Tags: フレンチプレス, ケニア, 中煎り, 淹れ方, レシピ

華やかな酸味とコクを引き出す ケニア中煎り豆のフレンチプレス淹れ方

「最高のコーヒー淹れ方レシピ」へようこそ。今回は、アフリカ産コーヒーの代表格であるケニアの中煎り豆を、フレンチプレスで美味しく淹れる方法をご紹介します。

ケニア産コーヒーは、その明るく華やかな酸味と、複雑なフルーツのようなフレーバー、そしてしっかりとしたコクが特徴です。特に中煎りにすることで、これらの個性がバランス良く引き出されます。

フレンチプレスは、コーヒーの微粉を金属フィルターで濾しながら抽出する器具です。ペーパーフィルターとは異なり、コーヒーオイルや微細な成分も抽出液に含まれるため、豆本来の個性や風味をダイレクトに感じやすいという特徴があります。ケニア中煎り豆の華やかさとコクをストレートに楽しむのに、フレンチプレスは非常に適しています。

この記事では、ケニア中煎り豆の魅力を最大限に引き出すフレンチプレスの淹れ方を、初心者の方にも分かりやすく丁寧にご説明します。このレシピを参考に、ぜひご自宅で美味しいケニアコーヒーをお楽しみください。

この淹れ方に必要なもの

具体的な淹れ方手順

ここでは、1人分(約250ml)の抽出を想定した手順を解説します。

  1. お湯を準備する: ケトルでお湯を沸かし、90℃〜92℃程度の湯温に調整します。ケニア中煎り豆の華やかな酸味をクリアに引き出すには、少し高めの温度が適しています。
  2. 豆を計量する: ケニア中煎り豆を20g正確に計量します。
  3. 豆を挽く: 計量した豆をコーヒーミルで挽きます。フレンチプレスには「粗挽き」が適しています。グラニュー糖より少し大きい粒度を目安にしてください。細かすぎるとフィルターの目詰まりや、雑味の原因となります。
  4. フレンチプレスを温める: フレンチプレスに少量のお湯(分量外)を入れ、容器全体を温めます。温まったらお湯を捨てます。器具を温めることで、抽出中の温度変化を少なくし、安定した抽出ができます。
  5. 挽いた豆を入れる: 温めたフレンチプレスに、粗挽きにしたコーヒー豆をすべて入れます。
  6. お湯を注ぎ蒸らす: タイマーをスタートさせ、まず少量のお湯(40ml程度)を粉全体が湿るように優しく注ぎます。その後、約30秒間蒸らします。粉がぷっくりと膨らむ様子が見られることがあります。これはコーヒーガスが放出されているサインで、成分抽出を促進する重要な工程です。
  7. 残りのお湯を注ぐ: 蒸らしが終わったら、タイマーを止めずに、残りのお湯(260ml)を静かにすべて注ぎ入れます。泡立たないように注ぐのがポイントです。
  8. 蓋をして抽出: フレンチプレスの蓋を、プランジャー(金属フィルターの付いた部分)を上げた状態のままセットします。この状態でタイマーを再開し、合計で4分間(蒸らし時間含む)を目安に抽出します。
  9. プランジャーを下ろす: 抽出時間が経過したら、プランジャーをゆっくりと、抵抗を感じながらも一定の速度で底まで押し下げます。急に下げると、微粉が舞い上がってコーヒーが濁る原因になります。
  10. カップに注ぐ: プランジャーを一番下まで押し下げたら、すぐにコーヒー液をカップにすべて注ぎきります。フレンチプレス内にコーヒー液を残しておくと、過剰に抽出が進み、意図しない味になる可能性があるためです。

美味しく淹れるためのポイント・コツ

まとめ

今回は、ケニア中煎り豆の華やかな酸味とコクを、フレンチプレスで楽しむための淹れ方をご紹介しました。

フレンチプレスは、挽き目の調整と抽出時間を守れば、比較的簡単に豆本来の味わいを引き出すことができる器具です。ケニア中煎り豆の持つ個性的な風味は、フレンチプレスによってより一層鮮やかに感じられるでしょう。

ここでご紹介した手順とポイントを参考に、ぜひご自宅でケニア中煎り豆の美味しいフレンチプレスコーヒーを淹れてみてください。ご自身の好みに合わせて、お湯の量や抽出時間を微調整しながら、最高のバランスを見つけるのも楽しい時間です。