カフェインレスでも風味豊かに 円錐形ドリッパーで淹れる基本レシピ
「夜でもコーヒーを楽しみたい」「カフェインの摂取量を抑えたい」とお考えの方にとって、カフェインレスコーヒーは素晴らしい選択肢です。しかし、「カフェインレスは風味が物足りないのでは？」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、そんなカフェインレスコーヒーの風味を最大限に引き出す、円錐形ドリッパーを使った基本の淹れ方をご紹介します。円錐形ドリッパーは、お湯の注ぎ方で抽出スピードをコントロールしやすく、クリアな味わいを表現しやすいのが特徴です。このレシピを参考に、ぜひご自宅で美味しいカフェインレスコーヒーを淹れてみてください。
この淹れ方に必要なもの
カフェインレスコーヒーを円錐形ドリッパーで淹れるために必要な器具と材料を準備します。
- コーヒー豆: カフェインレスコーヒー豆（お好みの銘柄） 20g
- お湯: 300ml（豆の約15倍量）
- 挽き目: 中細挽き
- 円錐形ドリッパーとサーバー
- 円錐形ペーパーフィルター
- ケトル （注ぎ口が細いものが湯量コントロールしやすいです）
- スケール （コーヒー豆とお湯の量を正確に計量するため）
- タイマー
- 温度計 （任意ですが、湯温を正確に測るのに役立ちます）
具体的な淹れ方手順
カフェインレス豆の風味を引き出すための、円錐形ドリッパーを使った淹れ方手順です。
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ペーパーフィルターをセットし、リンスする 円錐形ドリッパーにペーパーフィルターをセットします。フィルターの継ぎ目を折り、ドリッパーにぴったり沿わせてください。少量のお湯（分量外）をフィルター全体にかけて温め、ペーパーの匂いを洗い流します。このお湯はサーバーに溜まるので捨ててください。サーバーも温めることができます。
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コーヒー粉をセットする スケールを使ってカフェインレスコーヒー豆を20g正確に計量します。豆を中細挽きに挽き、リンスして湯を捨てたドリッパーに静かに移します。ドリッパーを軽く揺すって粉の表面を平らにします。
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蒸らしを行う タイマーをスタートし、スケールで量りながら、粉全体が湿る程度（約40ml）のお湯をゆっくりと注ぎます。中心から外側に向かって、「の」の字を描くように注ぎ、粉全体を均一に湿らせてください。この時、ドリッパーの壁に直接お湯をかけないように注意します。お湯を注ぎ終えたら、20秒から30秒ほど、粉が膨らむのを待ちます。これが「蒸らし」です。カフェインレス豆は通常の豆と比べて膨らみが少ないことがありますが、問題ありません。
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お湯を数回に分けて注ぐ 蒸らしが終わったら、残りのお湯（260ml）を数回に分けて注いでいきます。
- 1回目の注湯: 蒸らしで膨らんだ中心から優しくお湯を注ぎ始め、全体に広げます。スケールを見ながら、合計120mlになるまで注ぎます。お湯が落ちきる前に、次の注湯に移る準備をします。
- 2回目の注湯: ドリッパー内のお湯が半分ほど落ちたら、再度中心から外へ向かってお湯を注ぎ、合計200mlになるまで注ぎます。
- 3回目の注湯: 同様に、合計260mlになるまで注ぎます。
- 最後の注湯: 残りのお湯（合計300ml）を注ぎ終えます。注湯の合計時間は、全体の抽出時間に関わります。
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抽出を完了する 最後のお湯を注ぎ終えたら、コーヒーがサーバーに落ちきるのを待ちます。一般的に、全体の抽出時間は3分程度を目安としますが、これは挽き目や注湯速度によって調整が必要です。コーヒーが全て落ちきったら、ドリッパーをサーバーから外します。
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完成 サーバーを軽く揺すって濃度を均一にし、カップに注げば、美味しいカフェインレスコーヒーの完成です。
美味しく淹れるためのポイント・コツ
- 豆の鮮度: カフェインレス豆も他のコーヒー豆と同様に鮮度が重要です。開封後は密閉容器に入れ、できるだけ早く使い切ることをおすすめします。通常の豆よりも風味が穏やかな分、鮮度が風味に与える影響を感じやすいかもしれません。
- 挽き目: 中細挽きが円錐形ドリッパーの推奨挽き目です。細かすぎるとお湯の通りが悪くなり、雑味が出やすくなります。粗すぎるとお湯が通り抜けすぎてしまい、薄く風味の乏しいコーヒーになります。
- 湯温: 90℃程度のお湯がおすすめです。熱すぎると苦味や渋みが出やすく、低すぎると十分に成分が抽出されません。カフェインレス処理による豆の変化を考慮し、通常の豆よりやや低めの温度で試してみるのも一つの方法ですが、まずは90℃を目安に始めてみてください。
- 蒸らしの役割: 蒸らしは、コーヒー粉全体にお湯を吸わせ、成分が抽出されやすい状態にするための重要な工程です。これにより、その後の抽出でコーヒーの美味しい成分が均一に引き出されます。
- 注湯の速度とタイミング: 円錐形ドリッパーでは、お湯を注ぐ速度やタイミングを調整することで、抽出されるコーヒーの味を変化させることができます。ゆっくりと注げばコクが、速めに注げばすっきりとした味わいになりやすい傾向があります。レシピでは標準的な注ぎ方を示しましたが、慣れてきたらお好みに合わせて調整してみてください。お湯を注ぐ際は、ドリッパーの壁に直接お湯をかけず、粉の中心にお湯を当てることを意識すると、よりクリアな味わいになりやすいです。
まとめ
この記事では、カフェインレスコーヒー豆を円錐形ドリッパーで美味しく淹れるための基本レシピをご紹介しました。カフェインレスだからといって風味が劣るわけではありません。適切な豆の量、挽き目、湯温、そして丁寧な抽出を行うことで、カフェインレス豆が持つ本来の風味を十分に引き出すことができます。
今回ご紹介した手順はあくまで基本です。豆の銘柄や焙煎度、ご自身の好みに合わせて、湯量や湯温、抽出時間を調整してみることで、あなたにとって「最高の」カフェインレスコーヒーを見つけることができるでしょう。ぜひこのレシピを参考に、カフェインを気にせず楽しめる豊かなコーヒータイムをお過ごしください。