最高のコーヒー淹れ方レシピ

ブラジル中煎り豆の甘みとバランスを引き出す 円錐形ペーパードリップ

Tags: ブラジル豆, 中煎り, ペーパードリップ, 円錐形ドリッパー, コーヒー淹れ方

ブラジル中煎り豆を円錐形ドリッパーで味わう

コーヒー豆の豊富な種類の中でも、ブラジル産は世界最大の生産量を誇り、その品質の安定性から多くのコーヒー愛好家に親しまれています。特に中煎りのブラジル豆は、ナッツやチョコレートを思わせる心地よい甘みと、酸味・苦味のバランスの良さが特徴です。

この記事では、そんなブラジル中煎り豆の魅力を最大限に引き出す、円錐形ペーパードリップでの淹れ方をご紹介します。円錐形ドリッパーは、湯の流速を比較的自由にコントロールできるため、豆の個性を繊細に引き出すのに適しています。ブラジル中煎り豆の持つ甘みとバランスの良さを、自宅で手軽に再現するための具体的な手順と、美味しく淹れるためのコツを丁寧にご説明いたします。

このレシピを通じて、いつものコーヒータイムがより豊かになることを願っております。

この淹れ方に必要なもの

ブラジル中煎り豆を円錐形ペーパードリップで淹れるために必要な器具と材料は以下の通りです。準備を整えてから始めましょう。

具体的な淹れ方手順

ここでは、ブラジル中煎り豆15g、抽出量250mlを基準とした円錐形ペーパードリップの淹れ方をご説明します。

  1. 準備をする
    • 円錐形ドリッパーにペーパーフィルターをセットします。
    • 少量のお湯(分量外)をフィルター全体に回しかけ、ペーパーの匂いを洗い流し、ドリッパーとサーバーを温めます。これを「リンス」と呼びます。リンスに使用したお湯は捨てます。
    • サーバーの上にドリッパーをセットし、スケールに乗せて表示をゼロ(0g)にします。
  2. コーヒー豆をセットする
    • 中細挽きにしたブラジル中煎り豆15gをフィルターに入れます。
    • ドリッパーを軽くゆすり、豆の表面を平らにならします。
  3. 蒸らす
    • タイマーをスタートさせ、コーヒー豆全体が湿るように、中央から円を描くように少量のお湯(約30ml)をゆっくり注ぎます。お湯が全体に行き渡ったら注ぐのを止めます。
    • このまま20秒から30秒ほど待ち、豆が膨らんで表面に泡が出てくるのを確認します。これが「蒸らし」の工程です。新鮮な豆ほどよく膨らみます。
  4. 抽出を開始する(1投目)
    • 蒸らしが終わったら、中心から外側へ、円を描くようにゆっくりとお湯を注ぎ始めます。ペーパーの壁には直接お湯をかけないように注意します。
    • スケールを見ながら、合計90gになるまでお湯を注ぎます(蒸らしの30g + 60g)。ゆっくりと、お湯の層が厚くなりすぎないように調整します。
  5. 抽出を進める(2投目)
    • サーバーに落ちるコーヒーの滴下が少し落ち着いてきたら、再び中心から円を描くように、最初よりやや細く安定した湯量でお湯を注ぎます。
    • スケールを見ながら、合計170gになるまでお湯を注ぎます(90g + 80g)。
  6. 抽出の仕上げ(3投目以降)
    • 同様に、サーバーに落ちるコーヒーの滴下が落ち着いてきたら、残りの250gに達するまでお湯を注ぎます。最後の注ぎは、湯量をさらに細くするか、中央付近に集中させると、濃度の調整がしやすくなります。
    • 目標の250gに達したら、お湯を注ぐのを止めます。
  7. 抽出完了
    • ドリッパー内のお湯が全てサーバーに落ちきるまで待ちます。豆の量にもよりますが、全体の抽出時間は蒸らしを含めて2分30秒から3分程度が目安です。
    • ドリッパーをサーバーから外し、カップに注いで完成です。

美味しく淹れるためのポイント・コツ

ブラジル中煎り豆の甘みとバランスをより良く引き出すためには、いくつかのポイントがあります。

まとめ

この記事では、ブラジル中煎り豆を円錐形ペーパードリップで美味しく淹れるためのレシピをご紹介しました。ブラジル中煎り豆が持つ甘みとバランスの良さは、円錐形ドリッパーの特性を活かすことで、よりクリアに、そして豊かに引き出すことができます。

ご紹介した手順とポイントを参考に、ぜひご自宅で実践してみてください。豆の新鮮さや、お湯の注ぎ方、湯温といった要素を少しずつ調整しながら、ご自身にとって「最高の」ブラジル中煎りコーヒーの味を見つけていく過程も、コーヒー抽出の楽しみの一つです。

このレシピが、あなたのコーヒータイムをより一層豊かなものにする一助となれば幸いです。